塾長ブログ

勉強は「楽しく」「長く続けられる」方法で。

生徒を「見習い勇者」「一人前勇者」と表現しました。そう、私はRPG(ロールプレイングゲーム)が好きです。

勉強はつまらないものでしょうか?いやいや、ゲームのように楽しくやる方法はあります。何より、飽きずに長く続けられることが大切です。

ラスボスを討伐(志望校に合格)する、君の物語。私はそれを支えていきたい。

「塾長ブログ」では、そういった私の思いや学習に関する新情報などを紹介します。

 

令和3年6月分

 ここに記述する内容は、あくまで私の個人的な見解であることをご承知おきください。

 引き続き、「どうしたら子どもが勉強をするようになるのか」というテーマについて、私の考えを述べさせていただきます。

 テーマ:どうしたら子どもが勉強をするようになるのか


④やり続けていくモチベーションを保つための工夫 ー ともえ塾で実施していること[その4]

 前回は、各生徒の理解度をモチベーションに変換するための「理解度の見える化」について、ともえ塾では、RPGと同様に、生徒が自分の分身であるキャラクターを育てる仕組みを試行的に取り入れているという話をしました。

 今回は、その話を少し詳しく説明させていただくこととし、自分の分身であるキャラクターを育てる仕組みの考え方についてお話しします。

 RPGでは、敵を倒して獲得できる経験値は、敵によって様々に設定されています。自分が弱いうちは、レベルの低い敵を数多く倒す必要がありますが、自分のレベルが上がってくると、「レベルの低い敵を数多く倒す」ことが面倒になり、経験値の高い敵を倒して、効率よく経験値を獲得したいという気持ちになります。とあるRPGでは、「メタル系」と呼ばれる敵は経験値が飛び抜けて高く、戦闘になるだけでテンションが上がります。

 同様に、勉強についても、問題には「難易度」を設定することができ、試験の場合は「配点」に反映することができます。そして、ともえ塾の場合は、問題の難易度を「経験値」に反映させています。

 試験なら、簡単な問題が出れば「ラッキー」で済ませていいのですが、勉強の場合は、簡単な問題だけをたくさんやっていればよいというわけにもいきません。基礎は大切ですが、そればかりだと飽きてしまうと思いますし、次のステップに進んでこその勉強です。だから、経験値の異なる問題をたくさん準備しておき、生徒の実力に合わせて問題を解いてもらう。あるいは、生徒が「メタル系」のような経験値の高い問題を希望すれば、それを解いてもらうことにしています。

 試験なら、全員に同じ問題を与えないと成立しませんが、勉強なら、全員が同じ問題である必要はありません。「簡単な計算問題で調子を上げたい。」という時には、まず計算問題をやってもらう方がよいですし、やる気が出て「文章問題に挑戦して経験値をたくさん獲得したい。」という時にこそ、難しい問題に挑戦してもらっていいと思います。

 ただし、同じような問題ばかりをやってしまって、学習に「抜け」が発生してはいけませんので、生徒の個別の成績管理は必須です。「この生徒はこの単元が弱い。」とか「この単元についてはもう少し難しい問題に挑戦させよう。」とか、そのあたりの成績管理こそ、塾の先生の仕事だと思っています。

 開業して間もない今は、問題のストックもまだ多くはありませんが、日々問題を作成して、充実させていっています。ともえ塾は、「公立高校の志望校合格」を目標に掲げていますので、特に福岡県の公立高校入試問題を参考にして、経験値の設定をしています。

 ゲーム感覚で楽しく問題を解いてもらいたい。そう願っています。

 今回は、ともえ塾で取り組んでいる、生徒が自分の分身であるキャラクターを育てる仕組みの考え方についてお話ししました。