塾長ブログ

勉強は「楽しく」「長く続けられる」方法で。

生徒を「見習い勇者」「一人前勇者」と表現しました。そう、私はRPG(ロールプレイングゲーム)が好きです。

勉強はつまらないものでしょうか?いやいや、ゲームのように楽しくやる方法はあります。何より、飽きずに長く続けられることが大切です。

ラスボスを討伐(志望校に合格)する、君の物語。私はそれを支えていきたい。

「塾長ブログ」では、そういった私の思いや学習に関する新情報などを紹介します。

 

令和3年7月分

 ここに記述する内容は、あくまで私の個人的な見解であることをご承知おきください。

 引き続き、「どうしたら子どもが勉強をするようになるのか」というテーマについて、私の考えを述べさせていただきます。

 テーマ:どうしたら子どもが勉強をするようになるのか


④やり続けていくモチベーションを保つための工夫 ー ともえ塾で実施していること[その5]

 前回は、ともえ塾で取り組んでいる、生徒が自分の分身であるキャラクターを育てる仕組みの考え方についてお話ししました。

 このキャラクターには、問題を解いて獲得した経験値に応じて「レベル」を表示していますが、もう1つ、「称号」というものを表示しています。

 この「称号」は、ゲームが好きな人はご存知かと思います。ゲーム内で特定の条件を満たすと「二つ名」が得られるというもので、RPGなら、特定の敵を倒せば「○○キラー」や「○○を討てし者」というような称号が、職人系のレベルが上がったら「百戦錬磨の○○」というような称号が得られます。

 ともえ塾の場合は、いくつかの称号ミッションを用意しており、生徒がこれに挑戦して達成できれば、称号を授与してキャラクターに勲章(バッジ)を表示しています。この称号ミッションは、2種類あります。

 1つは、毎月1回実施している対抗戦(クイズ大会)でポイントを稼ぎ、累計ポイント数に応じて称号を授与するものです。

 もう1つは、自習時間を利用して挑戦してもらうミッションで、早打ちタイピングや速算などがあります。

 今回は、毎月1回実施している対抗戦(クイズ大会)についてお話しします。

 この対抗戦は、勉強して得た知識を活用する場であると位置付けています。授業で学んだ知識を使えるようになることが目的であるので、難問を出題する意味はありません。

 生徒を2~4チームに分けて、チーム戦という形で実施しています(生徒数が少ない場合は個人戦)。

 単に問題を出題して正答数を競うというのでは面白くないので、某クイズ番組を参考に、5×5=25マスで陣地を取り合う形にしています。

 ただし、早押しではなく、生徒が順番にマスの番号を指定し、そこに埋め込まれた問題を答える形にしています。問題に正解するとそのマスを自陣の色にすることができます。

 また、自陣の色で挟んだ他者の陣地は、自陣の色に変えることができます。正答数が少なくても、他者の陣地をたくさん挟めば、多くの陣地を獲得できるように思えますが、オセロとは違い、どのマスから指定してもよいため、常識的に四隅から取っていくことになるので、他者の陣地を挟む状況はあまり発生せず、終盤での一発逆転というのは、なかなか見ることはありません。

 しかし、私の意図としては、この対抗戦はゲーム性を高くする必要はないのです。

 中央の13番はフリーのマスにしているので、実質24問です。2~4チームとしているので、各チームに均等に出題できます。各チームが間違えることなく解答し、四隅から順に陣地を獲得していけば、最終的には各チームとも同じ数の陣地を獲得できて「引き分け」となりますが、それが私の理想の形です。

 この対抗戦では、1位のチームにだけポイントを与えるのではなく、平均点以上のマスを獲得すれば、ポイントを与えることにしています。全チームが間違えることなく正解し、順調に陣地を獲得すれば、全チームに1ポイントを与えることができます。

 そして、累計3ポイントごとに称号を授与することにしています。その称号は、キャラクターに勲章(バッジ)という形で装備させて、モニターに表示しています。

 生徒には、レベルアップとともに、勲章(バッジ)を装備することで自分のキャラクターを育てているという感覚を楽しんでいただき、普段の勉強も頑張ってもらいたいと願っています。

 今回は、キャラクターの育成要素である「称号」の獲得方法として、毎月1回実施している対抗戦(クイズ大会)についてお話ししました。